静寂と雑音、アンビエント・ドライヴァー、細野晴臣、Jonny Nash

「静寂」の中に溶け込みたい。
今日の昼過ぎ、ふと、そう思う瞬間があった。
時間にして約3〜4分の出来事だけど、自分にとって、はじめての感覚だった。

 

東京で生まれ育った私は、「雑音」まみれの中で生活をしている。
最初に住んでいた家も、その後引っ越した家も、ずっと環状七号線沿い。
一人暮らしをするタイミングで、環七沿いから離れた。
夜のあまりの静けさに違和感がありすぎて、全然眠れなかったことを覚えてる。
(とは言え、東京以外で生活をしたことがないので、これは本当の「静寂」ではない気がしている)

そもそも、「雑音」そのものを気に入っている節もある。
いろんなものが交差して、ごちゃ混ぜになっていて、一言で説明できない”感じ”っていうのは、結構好きだ。
別に、目に見える物理的なことだけじゃない。
私たち人間を構成しているものだって相当複雑だし、気持ちとか、記憶とか、口癖とか、そういった内包的な要素も含めて、数え切れないほどの情報が私たちには詰まっている。

そんな境界線もはっきりしていないマーブル模様の世界から、
塵ひとつない、まっさらで、透明で、それ以外は何もない世界への"移住"願望は、
自分自身でも、すごく気になるところ。


とりあえず、今、毎日少しずつ読んでる「アンビエント・ドライヴァー」の影響は大きそう。

f:id:eily:20171120215518j:plain

2000年をまたぐ当時独特の”香り”も感じられるけど、
普遍的な人間本来の”匂い”をそれ以上に感じることができ、
そして何より、細野さん自身の思想がとても柔らかく、シンプルに、心地よく、すーっと入ってくる。
まさに、大人のための、子守唄。
細野さんのあの低い声が、すぐそばで聴こえるような感覚。
まだ今半分くらいまでしか読んでいないのだけど、すでにお気に入りの一冊です。(図書館で借りてますが...すみません。)

アンビエント・ドライヴァー」は、1995〜2006年までに書かれた内容で、2006年に発売されたのですが、悲しきかな、2017年の今読んでも、世界が抱えている問題は解決されるどころか、悪化している部分があることもじんわり感じずにはいられません。

でも、たった数年〜数十年で、世界ががらっと変わるわけはないな、とも、最近思えるようになってきました。
そして、私たちは常に「変化」の途中にいるんだ、ということも。
そして、この「変化」の連続だけが、この世界を作りあげているんだ、ということも。

 

 

読書をするときのBGMは、私にとって非常に重要。
というのも、私は基本的に音楽を聴きながら本を読むことができないから。
(この本に限らずだけど)Jonny Nashのこのmixは、もう何十回聴いたかわからないくらい。
彼自身がコメントしているように、眠るとき、とある1日の始まり、などいつでもどうぞ。

"This mix has a natural flow and whilst it is relaxing in parts it also has an air of disorientation to it. Music to get disoriented to. I'd hope people can slide to sleep listening to it, start their day with it, or use it as a tool for whatever they wish."
- Jonny Nash